人が浸かる浴槽

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風呂(ふろ)とは、温浴のためや、漆器に塗った漆(うるし)を乾燥させるために、専用の部屋や室(むろ)を蒸気などで満たした設備。また、水または温泉や水を沸かした湯を満たして人が浸かる浴槽(バスタブ)や浴室・湯屋・湯殿、熱源からの遠赤外線を利用した(水を使用しない)砂風呂や岩盤風呂などの温浴を指しても使われる。紀元前100年のローマ帝国の時代になると、古代ローマの公衆浴場として知られる豪華な公衆浴場と、湯を沸かす際の熱を利用したハイポコーストという床暖房設備が発達し、地中海世界では現在の日本でも見られるような、社交場としての男女混浴の公衆浴場が楽しまれていた。

ハドリアヌス帝の頃に男女別浴になった。当時の入浴は湯につかるわけではなく、薬草などを入れた湯を沸かしその蒸気を浴堂内に取り込んだ蒸し風呂形式であった。風呂は元来、蒸し風呂を指す言葉と考えられており、現在の浴槽に身体を浸からせるような構造物は、湯屋・湯殿などといって区別されていた。